ダウ理論|正しい環境認識で目線を決める!エントリーまでの手順(実践編)

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ダウ理論、環境認識 FXの戦い方

ダウ理論の存在を知ったものの、

  • 具体的にFXトレードでどう活用すればいいのか分からない
  • 高値や安値の基準が分からない
  • どうなったらトレンド継続や転換したことになるのか判断に迷う
  • 環境認識って何?

などといった悩みを抱えている方がいると思います。

チャート分析を行うには、環境認識をはじめ、当然ですがダウ理論の内容を大まかにでも理解していないといけません。

ダウ理論の詳細については理論編にまとめておきましたので、まだダウ理論自体を知らない方はぜひ読んでみてください。

また、知っているという方も復習がてら参考にしてみてくださいね。

今回は理論編の次の段階となる実践編になります。

ダウ理論をもとに環境認識を行い、具体的なチャート分析の方法からエントリーまでの流れをお伝えしますので、ぜひあなたのトレードに活かしてください。

前提としては、デイトレードからスイングトレードを想定しています。

私はスキャルピングでのトレードを行わないので、スキャルピングは想定していません。

とは言え、スキャルピングでもトレード前の準備は同じなので、参考になるとは思います。

まずは環境認識

チャート分析において一番最初にやらなければいけない重要な確認があります。

それが環境認識です。

環境認識とは、今の価格がチャート上でどんな状態にあるのかをしっかりと確認する作業のようなものです。

例えば、「今の価格は4時間足上だと強い上昇トレンドの前回高値付近に位置している。」

「1時間足上では大陽線が連続して高値を更新中。」

など、時間足ごとの現在地を確認します。

エントリー用の時間足が自分のシナリオ通りに動く可能性が高くなったらトレードを行います。

これは複数の時間足を総合的に分析するマルチタイムフレーム分析に繋がりますが、別な記事で紹介しているので、今回は詳しい説明を割愛します。

環境認識をする時にダウ理論でトレンドを把握する

環境認識を行う際に考慮しておかなければいけない重要な要素がトレンドの概念です。

上昇トレンド、下降トレンドをしっかりと基準をもって認識できているかがポイントになります。

同じ上昇トレンドでも、短期のものもあれば長期に渡るものもあります。

また、トレンドの強さの見極めもトレード判断に欠かせない要素となります。

それに、トレンドの途中であっても調整局面を迎えて価格が反対方向に向かっていく場合もあります。

これを見て「トレンドが終了したのでは?買いを狙っていたけど、売りに切り替えよう」

などと簡単に考えてしまうと後で痛い目に遭う可能性が非常に高いので注意が必要です。

ダウ理論の法則に従って、高値(安値)の切り上げ(切り下げ)、安値(高値)の切り上げ(切り下げ)が崩れたタイミングを狙うのであれば問題ありませんが、振り返ってみるとただのレンジ移行だったなんてことが多いものです。

なので、トレンドの把握はトレードにおいて絶対条件になります。

トレンドと時間軸

トレンドを把握する際につい、価格がどこまで伸びるかに注目しがちです。

先ほども記載しましたが、トレンドの強さである、「期間」も考慮する必要があります。

  • 長期トレンド(月足、週足、日足レベルで確認)
  • 中期トレンド(4時間足、1時間足レベルで確認)
  • 短期トレンド(15分、5分足レベルで確認)

価格が急激に伸び続けているような場面のトレンドは、短期トレンドになる傾向が強く、

逆にじわじわと価格を伸ばしている場面では、長期トレンドになることが多いです。

これらは、トレンドラインを活用することで、視覚的に把握しやすくなります。

引いたラインの角度が急になればなるほど、トレンドの継続時間は短いと思って下さい。

重要ラインの確認

キリ番や過去に反発した価格帯は、そのあとになっても同じように抵抗帯として機能することが多々あります。

特に、月足や週足のレジスタンスラインやサポートラインは重要かつ強力な抵抗帯になり得ます。

水平線については、他に詳しく書いた記事がありますので、そちらを参考にしてください。

トレンド転換のサインはローソク足の確定を待て

ダウ理論の中に

トレンドは明確な転換サインが発生するまで継続する

という原則があります。

この「明確な」という部分には疑問を抱く初心者の方が多いと思います。

私の中の定義では、

  1. ローソク足が確定している
  2. ローソク足の実体でネックラインや押し安値、戻り高値を抜いている
  3. サポートラインとレジスタンスラインが入れ替わっている

この3つが条件になります。

1.ローソク足が確定している

ローソク足の確定前に焦ってエントリーをしたことがある方は経験済みだと思いますが、

全然値幅が獲れなかったり、損失を出すことが多くありませんか?

教訓として覚えておいて下さい。

確定前のローソク足を闇雲に信じてはいけません。

実際、足の確定直前にヒゲで一気に返される場面がたまにあります。

足の確定前は大陽線になりそう

上図では、ローソク足の形成中に急騰が発生しています。

一見して、このままどこまでも上昇し続けそうに見えます。

レジスタンスラインやサポートラインとして引かれた水平線を試しにいくような場面では特に見られる現象です。

これをリアルタイムで見ていると、

「この急騰に乗り遅れたくない」

という気持ちが芽生えてきます。

ですが、そこをグッとこらえてローソク足の確定まで待ってみてください。

最終的に下図のようにローソク足が確定した場合、

上昇し続けそうに見えますか?

「水平線が強そう」

と考えるトレーダーが多く出てきそうです。

足が確定する頃には上ヒゲの長い陰線

図のような急上昇からの急下落が発生しやすい具体的例としては、

  • 月足や週足、日足など長期足の強力なレジスタンス(サポート)ライン200日移動平均線などに短期足がぶつかった時
  • 高値や安値をブレイクしようと各ラインを試しにいった時

などが挙げられます。

決済指値で待ち構えていた大きな反対売買圧力や損切注文を巻き込んで反対方向に一気にローソク足をひっくり返します。

適当な突っ込みでエントリーするとすぐに含み損を抱えてしまったり、損切されてしまう原因の一つはこれです。

では、より明確なトレンド継続や転換のサインは具体的に何がどうなれば良いのでしょうか?

2.ローソク足の実体でネックラインや押し安値、戻り高値を抜いている

ラインを抜けたうえで足が確定している

トレンド転換で一番分かりやすい例を挙げると、

ローソク足の実体がネックラインや押し安値、戻り高値を抜けて確定した時です。

ネックラインとは、直近の高値や安値を結んだ重要なライン(価格帯)のことです。

これで、少なくとも私が考える3つのトレンド継続の定義のうち半分は条件をクリアします(条件1〇、条件2〇)。

逆にトレンド継続の場合は、押し安値や戻り高値をローソク足の実体で抜けて確定しません。

足の確定時にライン抜けしていない

俗に「ダマシ」と呼ばれる現象で、短期足では実体抜けが起きることもありますが、上位足においてはヒゲでしか抜けません。

ヒゲで抜けていたとしてもそれは「明確に」抜けたと認識しないトレーダーが大半です。

3.レジスタンスラインとサポートラインが入れ替わる

ロールリバーサル
ロールリバーサル(レジサポ転換)

押し安値や戻り高値を抜けると次に、これまでレジスタンスライン(サポートライン)として機能してきた価格帯が、今度は一転してサポートライン(レジスタンスライン)として機能し始めます。

これは、レジサポ転換ロールリバーサルと呼ばれる現象です。

反対方向のトレンドが発生する

トレンドの終盤に差し掛かると、方向感を失ってレンジでもみ合い、その後、これまでとは反対方向へのトレンドが新たに発生します。

この際、トレンド転換は短期足から発生してくるので、自分の監視している時間軸よりも下位足を注視しておく必要があります。

この時に形成される代表的なチャートパターン(形状)がダブルボトム(ダブルトップ)逆三尊(三尊天井)などです。

下位足でのトレンド発生を確認できたらいよいよエントリーの準備が整います。

トレードシナリオは複数が基本

チャートの動きを分析した結果をもとに、エントリーまでのトレードシナリオを構築します。

1つだけではなく、例えば反対圧力側から見た時のシナリオも考えるなど、複数用意しておきます。

1つだけの場合、完全に思い込み状態になっていることもあるので、別な角度からのアプローチも必要です。

リスクリワードを確認する

続いて、自分が信じる手法をもとに導き出した、利確ポイントと損切ラインまでの距離を測ります。

エントリーポイントが損切ラインに近ければ近いほどリスクリワードは良くなりますが、

逆に、損切にかかりやすいということも覚えておきましょう。

最終到達点の分析は完璧なのに、その前に損切貧乏になるケースもあるので、ある程度のリスクはやはり取らないといけません。

エントリーポイントを決める

利確ポイントと損切ラインが決まったら、エントリーポイントまでチャートが動くのをひたすら待ちます。

エントリーポイント及び利確、損切ラインに指値注文を入れて放置する方もいらっしゃいますが、

個人的にはあまりおすすめできません。

なぜなら、エントリーポイント付近のプライスアクションが確認できないからです。

エントリーポイントには大抵、反発ラインがあります。

スキャルピングを除いて、そのライン上での攻防戦の行方を追ってからエントリーしても遅くありません。

これが、トレーダーがよく口にする”待つ”という状態の一つだと私は考えています。

とにかく待つ

あとはひたすら優位性の高いポイントに差しかかるのを待ちます。

待ちきれずに、中途半端なポイントでエントリーしてしまうと、含み損を抱えやすいうえに、リスクリワードも悪くなります。

まとめ~エントリーまでの流れ~

  1. トレンドの把握
    1. 長期トレンド(月足、週足、日足)の把握
    2. 中期トレンド(4時間足、1時間足)の把握
    3. 短期トレンド(15分足、5分足)の把握
  2. ラインの確認
    1. レジスタンスライン、サポートラインの確認(高値、安値の強さを確認)
    2. トレンドラインの確認
  3. トレードシナリオの構築
  4. リスクリワードの確認
    1. 損切ラインを決める
  5. エントリーポイントの決定
    1. フィボナッチリトレースメントなどを駆使してエントリーポイントを決める
  6. 待つ
    1. トレードシナリオと同じような状況になるまで待つ
    2. 短期足でエントリータイミングを計る
    3. ローソク足が確定する
  7. エントリー
  8. 決済

しっかりとした環境認識ができるようになるだけでも、ある程度は損失を限定したトレードができます。

ここから更に自分なりの細かいエントリートリガーを決めることでより勝率の高いトレードができるようになります。

ぜひチャートを沢山見て、精度の高い環境認識を身に付け、過去検証も加えた上で自分に合ったトレード手法の確立を図ってみて下さい。

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