FXを始めて少し経つと、思うようにお金が増えなくて以下のようなことをしていませんか?
今回は、そんな方に向けてFXでお金を増やしていくために重要な裁量取引に対する考え方をお伝えします。
FXは正しい知識とその人の性格に合った手法を使うことで、しっかりと利益を残すことができます。
一緒にFXを楽しみながら稼いでいきましょう!
最初は裁量取引をしよう
「何もしなくてもお金を稼げる!」
「寝ている間にお金が増える!」
といった胡散臭いフレーズを投資業界ではよく目にします。
先に言っておきますが、FXにおいて何もしないのは絶対にダメです。
通貨には価格の回帰性など細かい理由は色々ありますが、それはまた別の機会にお話しします。
とりあえず、チャートのチェックなど何もせずにトレーダーとは言えません。
一日中チャートに張り付いてろとは言いませんが、
最低限自分でチャート分析ができるようにならないとFXトレーダーにはなれません。
できれば裁量で取引ができるようになってください。
私はそれが本来のトレーダーのあるべき姿だと思います。
値動きの様子からその後の展開を感覚的に察知できる力はすぐに身につくものではありません。
例えば、ある一定の価格ラインを超えた瞬間に大きく上昇や下降する場合もあれば、逆方向に大きく反転していく場合もあります。
「これはここから伸びるな」
「この反発は逆行するな」
といった感覚的なものを相場感と言っていますが、これは自分で得た経験でしか身に付きません。
チャート上でどんどん形状を変えて形成されていく値動きにはある種のクセのようなものがあり、そのクセは毎日チャートを見ている人にしか理解しにくいものです。
ここでエントリーしていれば勝てたのに
後からチャートを見直していると、「ここでエントリーしていれば勝てたんだよなー。」
というポイントがいくつもあると思います。
ただ、それは完成されたチャートを見て、後から考えた結果の話しなので何とでも言えます。
最初のうちは特にリアルタイムに動き、先が見えない状態のチャートを相手にエントリーするのは怖いものです。
大事なのは、以前に経験した値動きと似た値動きをした時に
どれだけ再現性高くリアルタイムでトレードができるかです。
何回もチャートを見て自分の得意パターンを見つける必要があります。
裁量取引をマスターしなければいけない理由
世の中には、EAと呼ばれる自動売買システムがたくさん存在します。
きちんとしたロジックに基づいて設計されているものについては、
使い方次第で非常に強力な武器になる一方、ロジックをしっかりと理解できないまま使い始めると大やけどを負う可能性があります。
EAを使うのは、ロジックを理解できる程度まで相場感を高めてからにしないと
お金が増えた理由、減った理由が分からず、いずれにせよ退場することになります。
私の友人で、大して相場について勉強せず、最初からEAを購入して運用していた人がいましたが、
「お金が減っていく理由が分からない」と言いながら退場していきました。
そもそも、勉強すべきという問題もありますが、
システムが有効な相場状況とそうでない場面を見極める目が養われていなかったことも退場理由のひとつです。
なので、最初は裁量取引で相場感を身に付けることをとにかくおすすめします。
裁量取引で生き残るために必要な力
ある程度の相場感が身に付いたあとは、負けにくいポイントを見つける力が必要になります。
要は資金管理を学んで下さいということですね。
勝てるポイントでは?
と思ったかもしれませんが、FXにおいては勝つことよりも負けないことの方が圧倒的に重要です。
資金管理がしっかりとしていれば、負けても口座残高は増やせます。
FXの初心者~中級者の方にとって「勝ち」はメンタルを維持するために重要な要素ですが、
勝ち続けるのはどんなプロでも不可能です。
負けることも折り込んでトレードしないと、
連敗した時に無理な方法でトレードを繰り返してしまい、
最終的に退場することになります。
トレーダーに本当に必要な要素は動じないメンタル
FXで生き残るために裁量取引を実践していて最終的に気付くのは、
トレードは手法ではなく、資金管理とメンタルだということです。
もちろん、ちゃんとした検証に基づいた優位性のある手法を持っていることが前提になります。
その上で、一攫千金を狙わないトレードをしましょう。
最速のお金儲けを考えると、無茶なロットを入れたり、全財産を突っ込んだりしてしまいます。
また、一度の負けで資金の大半を溶かす危険性が極めて高いので、焦らずじっくりと取り組む姿勢が大切です。
おすすめは入金している資金のうち3〜5%を負けても仕方ない金額としてロット調整を行います。
どんなにリスクを取っても、一度のトレードでの最大損失(ドローダウン)は全資金のうち10%程度にとどめます。
資金管理の詳細についてはまた別にまとめようと思います。
まとめ
FXを始めて伸び悩んだ時に、手法やEAの購入を検討することがあるでしょう。
それらを購入することに対して反対する気はありませんが、
購入する前にやれることやもっと学ぶべきことがあるはずです。
まずは、裁量取引ができるように勉強を進め、
相場感を高めてから資金管理を学ぶ。
それでもなお、伸び悩みがある時に始めて手法やEAの購入を検討してもいいのではないでしょうか。